皆様、こんにちは。
一週間ぶりです。

今回もパチスロ5.9号機についてお話ししたいと思います。

前回のコラムでは

『指示機能(いわゆる押し順ナビなど)に関して、ART発動が不可である「通常区間」とARTの発動が可能となる「有利区間」を設ける。』

ということについて、

・「通常区間」では「有利区間」への移行抽せんのみが可能

・ART突入などに関する抽せんは「有利区間」でのみ可能

・ARTに関する抽せん、「通常区間」から「有利区間」への移行抽せん確率は全設定で共通

ということを解説しました。

前回の話を簡単にまとめるとこんな感じになります。

図1

ARTに設定差を設けることができません。

初当りだけではなく、継続ゲーム数も全設定共通です。

ですが、「有利区間」に関する規制はこれだけではありません。

【「有利区間」に関する補足】

「有利区間」は1500ゲームまで継続可能

「有利区間」の滞在比率は全体の7割未満(17500ゲーム遊技した場合)

「有利区間」終了時、設定変更後は指示機能に関するパラメータは全て初期化し、「通常区間」に移行する

という規制もあります。

平たく言うと…、

“ARTは最大でも1500ゲームで、それ以上続くことはない”

“ART終了直後や朝一は完全な通常状態”

といった感じでしょうか。

今までの台だったら、朝から出っ放しで一撃10000枚オーバーという話も耳にしたことがあるでしょうし、

一撃4000~5000枚レベルなら多くの人が何度かは体験したのではないでしょうか。

(ちなみに私は一撃で10000枚を出したことはありません。

某A+ART機で一撃8000枚出たのはいい思い出です…)

最大で1500ゲームまでしか継続できないので、一撃10000枚というのはもちろん、5000枚というのも厳しくなります。

更には、上乗せ自体もあまりできなくなります。

仮に引きが良く、レア役をいっぱい引いて2000ゲームも上乗せしたとしても、1500ゲームで強制的に終わるのですから。

そのうえ「有利区間」終了後は指示機能に関するパラメータも必ず初期化し、「通常区間」に戻る為、1500ゲーム消化した時に残っていたゲーム数を次のARTに引き継ぐと言うこともできないのです。

5.5号機の内規でもあった、ARTの純増枚数は1ゲームあたり2.0枚までという規制はそのままなので、3000枚が関の山です。

一撃5000枚を超えるなんてことは、ほとんどなくなります。

そう、“ほとんど”なので、わずかながら可能性はあるのです。

1500ゲームの間にボーナスをいっぱい引ければ、ARTの純増が1ゲームあたり2.0枚未満だとしても、

3000枚を超えての遊技が可能です。

それでも5000枚を超えるのは難しいとは思いますが…。

 

…こう言ってしまうと、デメリットが目立ちますが、そういうわけでもないのです。

5.9号機において設定差をつけることが可能なのは、有利区間・ARTの抽せんに影響しない小役確率とボーナスのみになります。

ARTに設定差が設けられない以上、ボーナスに大きな差が出るでしょう。

(小役を多少あげるだけでは、そこまで出玉率には影響しないので。)

今までの機種であれば、高確率、チャンスゾーン、ボーナスからのART当せん率などで設定判別をするのが定石でしたので、多少遊技しただけではわかりにくかった設定でしたが、ボーナスだけで分かってしまうのです。

さらに、今までのように事故(強烈な引き)でARTが伸びに伸びて、低設定の台が高設定みたいな出玉挙動に見える事もなくなります。

さあ、ホール経営者は困りました。

設定のあるなしが分かりやすくなってしまうと、低設定ばかり使ってしまうと客が離れてしまいます。

客離れをなくそうと思うのならば……そう、高設定を使わざるを得ないのです!!

そして、事故による爆発がなくなるので、結果、今までのように「これを引かないと高設定でも勝てない」、「これさえ引ければ低設定でも勝てる」ということもなくなるので、
『高設定が入る可能性が多少上がる+事故待ちにならない=比較的安定した出玉が見込る』という方程式が出来上がります。

もちろん、多くの出玉が獲得できる現在にくらべれば、ものたりなさも感じるでしょうが、
お金もそこまで自由に使えない大学生も、お小遣いの少ないサラリーマンも、遊技する時間がない会社員でも、安心して遊技ができます。

私個人は、出玉の波が激しい台よりもそこそこ当ってそこそこ出る、ローリスク&ローリターン、マイルドな台の方が好きですし、
メーカーもあの手この手を使って、面白い台を考えてくるでしょうから、どんな台をどんなシステムで出してくるのかな、と考えると意外と5.9号機が楽しみでもあります。

5.9号機に関して、大きい所はこれだけです。

(これだけ、といっても今までの常識が覆るのであまりにも大きすぎますが…)

他にも細かい規制がありますが、そちらに関してはまた、機会があればお話ししたいと思います。